35

お誕生日の日から、書こう書こうとずっと思っていたけれど眠気に負けて書けなかった。

タイトルはご本人のお誕生日ブログのタイトルにならってです。

 

35歳を迎えられたけんさんについてこの半月くらいずーっと考えていたこと。

けんさんのことというより、わたしの話になるけれど。どんな心持ちでファンをやっていくかを先日少しだけ決めたので、そういうのも含めて今の思いをどこかに残しておかなければ、と思って書き始めました。

 

きっかけは友人とカラオケに行ったとき彼女が何気なく発した言葉です。

「けんの過去の(KENN名義で出している)CDは集めないの?」

過去を振り返るのが苦手、というよりは過去の話ばかりしてあの頃は良かった、と言われるのが必死にこれまで進化を続けてきた積み重ねの今を何もかも無に帰してしまうような気がして嫌いなのですが、だからと言って昔を振り返らないわけではないので、自分でも集めていなかったことに気づいていなくてハッとしました。

どうしてなのかずっと考えていて、

こういったことをつぶやいてみたりもしたけれど、何だかあんまりしっくり来なくて、そもそものけんさんのことを考えてみました。

 

けんさんは元々バンドの1メンバーとしてデビューし、その後ミュージカル、声優と活動の場を広げていって、今は声優さん、とほとんどの人に認知されていると思います。

わたしはけんさんの歌が本当に本当にだいすきなので、もっともっと歌ってほしいな、といつも思っています。(今も十分歌ってるけれど)

その気持ちをもっと音楽活動してほしい、という言葉に組み替えてつぶやいたりしていたけど、たぶんそんなに「音楽活動」をしてほしいと思ってないのかもしれない。

声優さんの音楽活動というのは、最近デビューが決まった斉藤壮馬さんだったり、宮野真守さんがやっているような、活動です。

 

そもそもの線引きが曖昧なところにいる方なので、音楽活動ならとっくの昔からしているんですよね。

 じゃあ何でそれをわたしが受容しないのか、というより知っていたのに受容しようとしていなかったのか、言葉を選ばずに言えば、お金がかかってなさそう、だからなんだと思います。

ものすごく性格が悪い、というかタチが悪いと思うんだけど、わたしはきちっとお金をかけられて、大事にコンセプチュアルに固められたものがすきです。(アイドルなんてまさにそれ)

声優としてキャラクターソングを歌うけんさんは、とっても良い曲に恵まれていると思うし、どんな曲もぜんぶ彼のものにして、キャラクターを自分の中に降ろして歌を歌うパワーは、わたしが知る誰よりも一番だと思っています。

そうやってキャラクターとして固められた場所から声優さんが飛び出して音楽活動をするとき大切になってくるのは、どんなコンセプト、どんな方向性でいくのか、若しくはその人自身が何を伝えたいのか、ということなんじゃないかと。

 

けんさんの、求められていることに対して全力のホームランで返す仕事人なところだとか、キャラクターソングを歌うことをいつも「楽しい」と言うところとか、慣れないボケを全力でかましにいって少しシラけたりするけど結局かわいくてかっこいいからみんなに許されてしまうところとか(褒めてる)、あと、人の声に興味津々ですぐ「その声ってどうやって出してるんですか」「元々そんなに低くて良い声だったの」みたいに聞きまくるところとか、挙げ始めたらキリがないくらい、たくさんたくさんすきなところがあります。

 

その上で、色々、ほんとに色々考えていたんですけど、けんさんはやりたいことやこういう風に歌いたい、ということは明確に持っていそうだけど、けんさん「自身」が伝えたいことって実はあんまりないんじゃないのかな、と思ったんです。

キャラクターソングを収録した話をするとき、必ずと言っていいほどけんさんは、「スタッフ様とたくさんディスカッションさせていただいて…」ということを言います。キャラクターの気持ちになってどんな歌を歌うか、このキャラクターが何を伝えたいのか、そういうことを本当に考えているんだなってすごくすきなんですけど、けんさん自身に引きつけて考えたとき、元より周りに伝えたいことも、見せていきたい自分像も、あんまりないのかなって。

たぶん、すきだからやっているだけなんですよ。あれだけの容姿を持っていながら、謙虚すぎるほど謙遜する不器用さがめっちゃすきだし、でもかっこいいことやってくれようとするところもすきだし、もっと野心的でもいーのに!なんて、思ったりもするけど。

 

長々と同じことばかり書いている気がするけれど、だから、音楽活動もあんまり奮わないのかなあとか。

音楽活動するなら、もうプロデュースから作詞作曲からがっちり固めてバーンと売り出してほしいけど、けんさんは、キャラクターを落とし込んで固める土壌はばっちりでも、「KENN」という人をコンセプチュアルに固めた世界にはめ込んでいくのはすっごく難しい気がする。プロデュースしていくにしては軸が出来上がりすぎてる。

だからあんまり曲も出さないし、出してもめいこいの曲とかそういうことになるんだろうなとか……

 

でもじゃあこの間のライザ……ダイエット写真集とか、どうして出したんだろうね、なんてことまで考えると結局よく分かんないな〜〜で終わってしまう。

 

こんなことつらつらと書いてぜーんぶそんなことなかったらバカみたいだね。いいんだ、そんなのわたしが知ることができるわけはないし。

2年前くらいのアニメイトでのイベントで、「テンプレはやりたくない」と珍しく強い口調と強い表情で言ったとき、わたしたちに見せてない一面なんてもっともっとあるんだろうな、と思った。でも真摯だから見せてくれようともするのかな。うーん、見せつけるのは得意じゃなさそうだな。

 

きっと35歳も変わらずにすきです。

石川行きます。

お手紙はまだ書けそうもないや。